池袋・柴関のとんこつラーメン、レビュー

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ウマ娘が二次創作の性表現をタブーとする風潮に対して、オタク嫌いの左派もといリベラルが、『お前ら日ごろから表現の自由とか謳ってるくせに、馬主らの言うことには大人しく聞くのおかしくないですか~^^』『権威主義者のクズども』と、いかにも痛いところ突いてやったと言わんばかりに有頂天になっていた。

 

さすがは泣くネトウヨとレイシストも黙る、ソーシャルジャスティスエシカルポリコレスラックティビズムファシストリベラル先輩だ。サイコロステーキ先輩やマルコムXも辺獄で笑ってるよ。そして彼らは今日も世田谷の高級レストランにて、虹色のバイオ由来マイフォークでLGBTと仲睦まじくオーガニック食品を口に運ぶだろう。ホリエモンみたいに野菜ばっかり食ってないで、たまにはサイコロステーキも食べなさい。

 

程度の低い感傷ポエムはともかく、『表現の自由大好きオタク連中が、ことウマ娘に関しては権利者の二次創作ポリシーに粛々と従ってるのおかしいだろ』とするリベラルの論点整理をしたい。

 

まず、マクロな表現のルール(憲法/ 法律 / 条例 / 規範)

 

 

ローカルのルール(企業がユーザーにお願いする二次創作ポリシー)

 

を一緒くたにしてる時点でサイコロステーキ。じゃなくて屁理屈。

 

規範の裁定者ポジションに座したがるリベラルの敵───表現規制反対派(保守)が、日ごろ口酸っぱく唱えている表現の自由は、ローカルの個別な利用規約にまで反抗するものではなく、あくまでマクロな規範の包囲に抵抗しているに過ぎない。

 

例えばの話、一部の高級レストランには『みすぼらしいラフな恰好で来たら入店拒否』みたいな、暗黙の了解というかコンセンサスというかマナー(=ドレスコード)がやんわりと存在するわけだが、そこで『服装の自由は憲法13条で保障されている! 飲食店が利用者に対し服装を制限することはできない!』と反抗して、乳首ポッチの薄皮タンクトップにTバック姿(足元はキティーちゃんのクロックス)で入店しようとするバカいないだろって話。図書館で大声出すのも同じことで、いわゆるTPOなるものだ。

 

ウマ娘はコンテンツのローカルルールとして、過激な表現を自粛するようやんわりとお触れを出した。大多数のユーザーはそれに従った。それの何がおかしい。リベラルはオタクの揚げ足を期待するあまり、あたかもポリシーが矛盾しているかのような指摘をする。手口が汚い。

 

 

それにしても、リベ太郎の『憲法や法に抵触しない権利者の "お願い" に耳を貸す必要などないのだから、ふだん見境のないお前らが例外的に言い分を飲むのはおかしい』なる主張の後半部、なんだか微妙に既視感があると思ってたらアレだ。

 

反リベラル『人権屋のお前らがウイグルだけを問題視しないのはおかしい』

リべ太郎『表現の自由戦士のお前らが、ウマ娘の二次創作ポリシーに粛々と従っているのはおかしい』

 

要するに一貫性警察がしたいことでしょ。党ポリシーに例外を設けるお前らはクソだ、と。

 

 

それはそれとして、実際のところ、たしかにサブカル界隈は普段から禁止されているはずの二次創作に手を出しているにもかかわらず、なぜだかウマ娘の二次創作ポルノには強く目を光らせる。

 

まず先に必要な注釈をば。よくある二次創作禁止のお触れは、悪質な業者に好き勝手させない目的で設けられていることが多く、一方で商売の妨害たり得ない一般的な非商業二次創作は黙認...というか『権利者の商業利益を侵害せず、良識の範囲内で空気読んでうまくやってくれや』的な文脈で扱われており、コンテンツを提供する企業や制作者はこうしたサブカルにおける二次創作ミームを理解した上で、半ば建前として二次創作禁止の条文を設けている。

 

とりあえずは禁止と定めておくことで、イレギュラーと見做した悪質二次創作を恣意的に取り締まれるってわけ。(中には建前でなく本当に二次創作全般を禁じているコンテンツもあるが)

 

こうした無言のコンセンサスが存在するからこそ、二次創作が禁止されているコンテンツであるにもかかわらず、長らくグレーゾーンとして生産活動が続けられてきた。警察がパチンコや風俗を半ば黙認しているのと同じ。

 

『だったらウマ娘の二次創作ポルノだって出していいじゃないか』と思うのはやぶさかではないし、リベラルが『オタクは相手が馬主だからビビってるんだろ』と勘ぐるのも自然である。その主張は一見すると尤も。

 

しかしウマ娘の件に関しては、実在の人物および団体に迷惑がかかる可能性があるからこそ、『印象を下げるようなポルノはみなさん自重しましょう』というコンセンサスが存在し、また二次創作ガイドラインの内容が『印象を損ねるなよ野郎ども』と、プロレスでないことを感じ取れるようになっていて、そのためお利口なユーザーはそれに恭順している。ここで流行りのワードを皮肉った形で拝借させてもらえば、彼らは "わきまえて" いる。*1

 

ウマ娘の特殊性はそこだ。ウマ娘は存命のリアル競争馬を含めた史実をモチーフにしているため、フィクションのみで完結している大多数の作品、あるいはとっくの昔に没した戦艦や偉人をオモチャにした作品と同列に扱うことは難しい。ウマ娘はいわば生モノである。

 

そして重要なのが、もし仮にユーザーらの "おいた" が過ぎてコンテンツの提供者および元ネタ関係者の琴線に触れるなどしてしまった場合、何らかの形でコンテンツの存続自体が危ぶまれる事態に陥る。あるいは訴えられる。

 

それを嫌って大人しくしているところを、オタク憎しで

 

『馬主にビビって黙って従っているお前らは二枚舌のカス。表現の自由を標榜するならお前のシコポリシーに従ってポルノを生産しまくるべき。〇ねやクソオタク』

 

などなど、まぁ嫌いな相手を殴れればなりふり構わない邪悪さが高画質で見られる。こうした罵詈雑言ヘイトスピーチを発させるのと同じ脳で、日ごろ人権や平等を謳っているなどおぞましい。まぁオタクは人間でないと考えているなら辻褄は合うけど、でもこれって、黒人をナチュラルに人間扱いしていなかった欧米人と思考が同一なんだよね。

 

人権活動中のリベラルの空いた片手で殴られるオタクに、全米が涙した。その光景にガンジーもガンジス川で沐浴しながら笑ってるし、マルコムXもマルコメの味噌汁飲みながら笑ってるよ。

 

 

ウマ娘のポルノは───

もともとこっちがメインの話だったのに、前座のボリュームが増えすぎてこっちが圧倒的おまけになってしまった。あれもこれも全部リベラルとシャミ子のせい。ふざけやがって反差別ヘイトスピーカーめ。

 

結論から言えば、知っている人は知っているとおり、ウマ娘の性的な二次創作は少量ながら普通に出回っている。例えば有料サブスクでイラストを売っている人もいるし、イラストサイトに無料公開している人もいるし、ひいては薄い本を製本してマネーを得ている人もいる。正確には2年以上前のアニメ一期放送時からポルノは出回っていたが、最近のコンテクストが形作られるまではほとんど誰も問題視していなかった。まぁそれは仕方のないことだと思う。

 

ところで、ウマ娘のポルノがタブー視され始めたあたりからすでに、R-18に抵触しない程度のR-15系微エロ作品(顔赤らめの肢体強調イラスト)によるチキンレースが続いていたし、表面上『エロはいけない』と高らかに取り締まっていたウマ娘警察も一緒になってありがたがっている姿には、正直なところ少しばかり見損なった。尾田くん...見損なったぞ。

 

このザマでは、リベラルに突かれるのも致し方ないかもしれない。先っちょだけならセーフ理論は良くないダメ絶対。

 

 

編集用タイトル:ウマ娘の二次創作ポルノはありまぁす


 

*1:流行っているのは、わきまえない運動