モンテカルロでの謎負けから察するBIG3のフィナーレ

 

最近まで知らなかったが、2017年全豪にこんな狂気のマッチアップがあったなんて。

 

 

波乱のモンテカルロ

モンテカルロでの謎負けから察するBIG3のフィナーレ

 

モンテカルロ・マスターズ (Monte-Carlo Rolex Masters 2021)

 

R16

[1] ノバク・ジョコビッチ vs. ダニエル・エヴァンス

4-6, 5-7

 

QF

[3] ラファエル・ナダル vs. アンドレイ・ルブレフ [6]

2-6, 6-4, 2-6

 

ジョコは土強者でもなんでもないエヴァンスにスト負け。他方のナダルは、相手の上振れというより自身の乱調で負け。

 

ジョコナダ2名のどちらかが下振れ、あるいは相手の超絶上振れでたまたま負けたならともかく、クレー強者の両名が仲良く道半ばで黒星を喫した点に察するところがある。

 

何度目かの正直になるが、いよいよBIG3も厳しい局面を迎えつつある。何人たりとも歳には勝てないのだ。例えば最近は、かつてのトップ10だったシモンやツォンガも、老衰により目に見えて弱体化している。それが普通だ。だから36歳でGS優勝するフェデラーを人間扱いしてはいけない。

 

あと同大会でマンマ・ミーヤだったのが、コロナ陽性で戦わずして消えるメドベと、歯痛からの乱調でブチ切れるディミ豆腐。

 

ディミトロフ モンテカルロ

 

 

そして相も変わらず初戦で消えるペーさん。

 

 

クレーで冗談Tに負けてしまうなんて、まーじでRG以外やる気ないのかね。マンマ・ミーア🥺

 

 

老衰BIG4

かれこれ10年以上近く前から『フェデラーは終わった』と言われ始め、そして5年ほど前からは『BIG4はそろそろオワコン』と言われ続けてきたものの、彼らは何度もその下馬評を覆してきた。人外のテニス星人(マレーは地球人代表)に地球の常識は通用しなかった。かった。

 

しかし、さすがのテニス星人もいい加減厳しそう。

 

フェデラー:今年40歳の生ける伝説・テニス大好きおじさんことロジャー, 怪我で長期離脱, フォアの強打もフットワークも体力も衰微, ぜひともカルロビッチ、そしてロペスと現役老トリオを組んでほしい

 

ナダル:今年35歳, バモハゲ, ハードコートはおろか、土魔人のホームである本命クレーですらチラホラと負けるなど衰えを見せ始める, 自慢のバモスピンも回転量が大幅に低下, 押されるとズベレフのような仔犬顔を浮かべるようになるあたり、なんだかメンタルも弱ってそう

 

ジョコビッチ:今年34歳, 元からアップセットを食らいやすかったり*1、リソース管理で手を抜く試合の多い彼だが、近ごろはソネゴやエヴァンスといった地味な中堅選手にまで負け始める, ただしGSは全力を出すため相変わらず強い, BIG4の中では最も高パフォーマンスを維持している, 一時期は勝ちすぎてヘイトを集めるほどだった彼だが、なんだかんだ言って負け始めると応援してしまう

 

マレー:人類代表, 今年34歳, 深刻な怪我による長期離脱により、一時は誰もが引退を覚悟したが、苦労の末、手術によるサイボーグ化で奇跡の現役復活を果たす, とは言え、そう都合よく元の実力を維持できるはずもなく、目に見えてパフォーマンスが低下しており、現状では70位の選手とどっこいどっこいなレベル, これからはCoPとカウンター、そして十八番のロブパッシングに頼るしかなさそう, みんな怪我で引退すると思ってたことを考えればようやっとる, がんばれ期待の新人メカアンデー

 

 

そろそろBIG3も体力的にGS専用機になってきた感が否めないし、GSまで取れなくなったらいよいよ引退のタイミングだと思う。

 

パフォーマンスが年々低下しているBIG3だが、いまの年齢を考えれば破格の活躍ぶりなのだから、ファンがこれ以上を求めるのはさすがに贅沢が過ぎるというもの。BIG3はようやっとる。普通のアスリートなら衰えて一線から退くこと考え始める年齢を迎えてもなお、老化に逆らい相も変わらず世界の最前線を蹂躙していたのが奇想天外すぎた。

 

テニスファンはこの10年がおかしかったことを理解しなければならない。およそ10年以上もの間、数人ぽっちで世界のトップを支配する所業はまさしくテニス星人であった。

 

そういうわけで、正直そろそろ入れ替わっていただいてもよろしいのだけれど、問題なのは彼らに匹敵するレジェンドクラスの後続スターが誰一人としていないこと。そのため、BIG3が退いた後は暗黒時代というか、WTAよろしく誰が勝ってもおかしくないカオスシチュエーションに陥ってしまうだろうし、またスターの後釜が不在となるとテニス界全体が盛り下がってしまう気がしている。なにしろテニスファンの大半はBIG4ファンなのだから。

 

いやもちろん、チチパスやズベレフやルブレフのように容姿からして一般層ウケする実力者は確かにいるのだが、これらはあくまで "並みの粒ぞろい" であって、求められている頭一つ抜けたレジェンドがいない。なんせ今の現役でGS10個取れる選手なんて到底おらず、なんなら上位選手がマスターズ1つで大喜びしてるのが現状だ。もちろんマスターズだって凄いには凄いんだけど、その一つ格上の大会であるGSを十何回と優勝しているレジェンドの存在を踏まえると、ねぇ。

 

現役のニュージェネ前期世代からレジェンドの排出が難しいことを考えると、やはり可能性が残されていそうなのは以下数名だろうか。 

 

デニス・シャポバロフ(22)

わかってる、言いたいことは分かるとも。『シャポじゃ無理だろ、バカか』と突っ込みたいだろう。しょうじき最近はあんまりスキル伸びてないものね。

 

しかし彼にはタレントとしての確かな土台があるから、燻ってる現状をどこかでブレークスルーできた暁には、フェデラー2世とでも言うべき最強のオールラウンダーになれると私は信じてる。

 

ともかくセンスとポテンシャルは凄まじい男。ただし、まだまだ全体的にプレーが雑なのが玉に瑕。頼むぞユーズニー軍曹、ジャンピング片手BH量産機に育て上げてくれ。

 

でも自傷顔面出血の裏技は教えなくていいから...。

 

youzhny blood

 

オジェ=アリアシム(20)

わずか14歳にしてプロ大会の予選を通過したカナダの怪物。身体能力は抜群で、弱冠20歳にしてツアー7大会決勝進出を果たす。

 

が、勝負所にやたらと弱く、決勝は全試合ストレート負け。フィジカルは文句ナシな一方、メンタルの弱さと戦術の浅さが課題と言われている。早熟型として、このまま一皮剥けないまま終わってしまうのだろうか。ティアフォーやヤング然り、アフリカ系が大抵早熟型なのは気になるところではあるが、そこでウィリアムズの名前を出すなバカ野郎。

 

ヤニック・シナー(19)

シナー / シーネル / シンナー の3表記揺れを持つ、某チェコ人もビックリの男であり、私の、というか、テニス界が注目している寡黙でストイックなイタリアの若き敏腕ストローカー。オジェ君がレジェンド街道をコケかけているせいもあり、今の男子テニス界は彼にやたらと期待を寄せている。

 

彼の10代には似つかわしくない落ち着き具合と、早くも成熟している(と思しき)メンタルに驚く人は少なくない。具体的には『人生二周目』だの『人間じゃない』だの言われている。ちなみに私も、彼を認知して間もなくメンタルが強いことに気が付いていて、とにかくそれほどまでに目に見えて落ち着いている。

 

今のところ順当にレベルアップしているところを見るに、いずれナンバーワンに座してくれそうな予感はあるが、はたして彼がレジェンドクラスに上り詰める日は来るのだろうか。

 

ロレンツォ・ムゼッティ(19)

ムセッティとも。女ウケがいいことが一目でわかる爽やか系イケメンで、先ほど紹介したシナーの後輩。しかもこれが片手バックにオールラウンダーというフェデラーの系譜(ただし現状はベースライナー指向)。順当に成長すれば間違いなく人気選手になるのと、ついでに言えば地味にスーパープレーが多いタレントでもある。

 

元からジュニアで活躍(19年全豪ジュニア優勝やジュニアランク1位)していたそうだが、去年はコロナ禍の中でマスターズであるローマ本戦に初出場し、ツアー強者であるワウリンカならびに錦織を破る金星をあげ、しかもこれがツアー初勝利ときた。また今年においては、対トップ10初勝利を果たす。

 

ムゼッティが撃破した主なトップ選手

  • ワウリンカ
  • 錦織
  • シュワーツマン
  • ディミトロフ
  • エヴァンス
  • ペール
  • ティアフォー

 

ちなみに、去年のチャレンジャー大会(PARMA 2020)の際、ティアフォーにネット際のボディーアタックを受け、瞬間沸騰してその場でラケットを叩き折っていた。そしてそのまま敗北。

 

彼の弱点というか欠点を強いて言うなら、結構キレやすい。これに尽きる。ヤニック先輩を見習って、どうぞ。でもファビオ先輩は見習わなくていいから...。

 

カルロス・アルカラス(17)

ナダルの後継者だの何だのと、期待がかかり過ぎていて可哀想なスペインの若手。頼むからプレッシャーで潰さないでほしいものだが、少なくとも持て囃されるに値するだけのポテンシャルを秘めていることはたしかであり、その根拠として、ものの17歳にしてツアーで何度も白星を挙げている。性格もナダル系の実直タイプらしく、精神的挫折などの諸問題が起こる可能性は低そう。

 

ちなみに、本人は同国の大先輩ナダルを熱烈リスペクトしているらしく、ラケットが同じな点もその表れなのかもしれない。

 

彼には是非とも大成してもらいたいものだが、ここ数年のホープが立て続けにコケている光景を目の当たりにしているせいか、なんだか彼も結局パッとしないまま終わってしまうような気がしてならない。杞憂であってほしい。

 

ところで、これはいちいち言わなくてもよいことと承知で言えば、正直なところ彼の諸々にはあまりスター性を感じられない。なんか色々と地味。まぁフェレールという前例を鑑みれば、たとえプレーが泥臭かろうと勝利への情熱で支持を獲得できるだろう。

 

 

 

そのほか個人的にはフランスのガストンにも注目しているけれど、伸びしろは一段落ちそうなため紹介は省く。フランス勢らしく曲者で面白いんだけどね。願わくば、真面目なペールやブブリク路線で行ってほしい。

 

 

そろそろ暗黒期

とりあえず今回の要点

 

  • BIG3いい加減にもう無理そう
  • 現状は後継者が誰もおらず、GIB3がツアーからお隠れになった後はWTAよろしく群雄割拠のカオスに陥る
  • 期待の若手が数人ほどいる。大成するかは未知数

 

みんなもイタリアのホープ、ヤニック・シナーを応援しよう。 

 

*1:ダニ太郎 / イストミン / チョン / チェキナート等