リツイートばかりするのはやめた方がいいという話

リツイートばかりするのはやめた方がいいという話

 

以前、別のブログで似たような話をしたら見事にパクられたという自分語りは脇に置いておいて、Twitterでリツイートばかりしてアナタ、そろそろそれやめた方がいいと思いますよ。

 

その理由として、ご存じのこととは思いますが、最近は有害情報のリツイートによって発言者に同意および加担したとみなされ、結果として有罪判決を受けるケースがいくつも発生しているからです。(【リツイート 有罪】などで検索)

 

リツイートは自分の意思を表明することなく、他者の表現を自身のフォロワーへと横流しする行為です。つまりは傍観者としての無関係ポジションを守りつつも、情報の拡散へ主体的に加担することになります。

 

そのリツイートした表現がネットリンチや誹謗中傷だったとすれば、その "祭り" に直接的に参加することなく火を煽るという非常に汚いやり方が取れます。ニヤニヤしながら楽しんでいじめを眺めているようなものですね。

 

しかし、傍観者として自分の責任から逃れつつ悪事へ間接的に関与するリツイート行為に対し、最近は司法が鉄槌を下すケースが増加しているため、よくネット放火魔の火種ツイートを意気揚々とリツイートしているタイプの二次放火魔さんは、今後は気を付けた方がいいと思います。たとえ自分が直接何かしていなくても、面白半分で有害情報を横流すだけで罪に問われる可能性も十二分にあり得ますから。

 

それに、最近は木村花さんの一件を経てからというもの、以前よりも誹謗中傷的な表現に対してセンシティブになりましたので、訴訟のハードルは心理的にも形式的にも下がりました。最近は訴訟を持ち出す人が多い印象です。

 

これまで自分に責任が降りかからないことに高をくくってリツイート連打していたアナタ、そろそろリツイートするネタは選んだ方が良いでしょう。ネガティブな内容やデマの拡散に加担しているとロクなことになりませんよ。場外からノーリスクで火を煽るような真似はもう気安くできない。もう分かってるはずだ。

 

断言しましょう。リツイートはリスク要因であり、その危険性は以前よりも高まっています。

 

7/21 追記

著作権侵害ツイートのリツイートが有罪であると認める数件目の事例が報道されていました。これからは誹謗中傷のみならず、写真および画像のリツイートも十分なリスクとなり得そうです。

 

なんとなしにリツイートした画像のせいで罪に問われる可能性があるということで、常日頃から拾い画ばかりアップロードしているようなユーザーのリツイートは避けた方が良いでしょうし、何ならこの際ネットモラルの低い身内と距離を置いた方が安牌です。

 

 

リツイートという名の火薬

リツイートという名の火薬

 

個人的な話をすれば、私はずっと以前からリツイートという機能を害悪だと思っていましたし、またリツイート機能の生みの親が後悔しているという話はあまりにも有名です。

 

クリス・ウェザレルは10年前、開発者としてTwitterのリツイートボタンを作った。彼は今、自分の仕事を後悔しているという。

 

「弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまったのかもしれない」。自身が生み出したツールを使った「暴徒」を最初にTwitter上で目にしたときの思いを、ウェザレルはそう回想する。「自分たちがしたのはつまりそういうことだったんだと思います」

 

引用:リツイート機能の生みの親、後悔を語る

 

Twitterで悲劇が起きる要因の一つに、考えの合わないコミュニティにまでポストが運ばれる、というものがあります。格好を付けて『ゾーニングの超越』とでも言いましょうか。すいません何でもないです。

 

Twitterは、いや普通のソーシャルコミュニティは、自分が見たい人だけをフォローし、自分の見たい情報だけを仕入れるのものですが、Twitterはリツイートに乗って外部の投稿がTLへと流れて来ますし、また自分のものも他所へと運ばれて行きます。まさにこれが悲劇の誕生。

 

考えが合わないからこそわざわざ棲み分けしていたところを、ソリの合わないコミュニティの情報がリツイートを介して行き来してしまうものですから、発言者の意図しないところでヘイトを買い、したがってTwitterでは必ず "村" の争いが発生してしまいます。

 

やはりSNSの最大の課題は、「本来なら出会うはずがない人同士が、出会ってしまい、本来ならどうでもいい小ネタトークが、尊厳と生死をかけた闘争に発展すること」だなぁ。そこが問題の親玉で、それ以外は割と副次的なものに思えたなど。

 

引用:https://twitter.com/fladdict/status/1287244529335066626

 

例えば、フェミニストの村に二次元女の子の画像が届いてキレられたり、極左の村に極右思想が運ばれて喧嘩になったり、反出生主義者の村に一般家庭の出産報告が届いて発狂されたりします。

 

そんな感じで、見たくない不快な相手とその発言が否応なしに視界へ飛び込んでくるがために争いが起きるのがTwitterです。

 

また、リツイートはリツイートされればされるほどネズミ算式に拡散されやすくなり、一度情報が広まってしまえばある所までは際限なく広まってしまいます。このせいでデマや炎上が止まらなくなってしまうわけですね。既存のネットと一線を画している点がこれです。

 

しかも最近は、ネットに疎い───いや、ITや機械に疎く、悪く言えばあまり頭の良くない層(理性の働きが弱い層)もネットコミュニティへ参加しているため、怒りを煽る投稿やデマ、あるいはプロパガンダにまんまと乗せられ、考えなしに勢いを煽り、結果としてバズの規模および拡散する速度は以前と比較して上昇しているように感じられます。火を付ける人よりも、火に薪をくべて煽る(うまく煽らされる)人が増えた印象ですね。メタ視点の欠落した彼らは、嘘や扇動(思考誘導)を見抜けないからです。

 

加えて言えば、リツイートは事実として他人のポストをフォロワーへと横流ししている "だけ" なので、責任を取るという考え───いわば当事者としてのプレッシャーが生まれず、したがって軽い気持ちでリツイートボタンを押してしまいますので、自分なら口にしないようなロクでもない発言も容易にフォロワーへと流してしまいます。なにしろ自分が言ったわけではないですからね。

 

 

リツイートの害悪性は主に以上です。これらを踏まえて考えると、開発者の方が『弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまったのかもしれない』と口にするのもやむを得ないと思いませんか。

 

リツイートは誰でも気軽にアクセスできる凶器と言えます。例えるなら、運転免許も無しに自動車を運転しているようなものです。本当におそろしい。

 

 

リツイートばかりは嫌われる

私が見てきた範囲の話になりますが、リツイートばかりする人は本当にリツイートしかしないタイプが多く、たいてい自分の発言はほーーーっとんど口にしません。機械的な無言RTが多すぎるせいで、中身がbotなのかとつい疑ってしまうレベルです。

 

だから、リツイートばかりの人は何を考えているのかがわからず、いつまで経っても親近感は湧きません。そもそも会話の糸口や共感のしようがない。

 

何を思ってリツイートしたのか、同意としてリツイートしたのか、それとも抗議の意味を込めてなのか、あるいは何も考えず『バズっているから』という理由でリツイートしているのか。それすらもわかりません。だからだんだん怖くなってきます。

 

性格や思想のよく分からない人が、連日のように無言でフォロワーへとポストを横流しする光景は特段珍しくもありません。それで好かれるというのは土台無理な話です。*1

 

むしろ先ほども述べたように、『気味が悪い』と思われるケースも往々にしてあります。

 

その根拠ですか。

 

単に『そう言っている人が多いから』です。意外に思われるかもしれませんが、実はリツイートばかりの人を嫌っているユーザーは存外に多いですよ。嘘だと思う人はTwitter内で

 

  • リツイートばかり(ばっかり)
  • RTばかり(ばっかり)
  • リツイートしかしない
  • RTしかしない

 

などと検索してみると良いでしょう。様々な意見を見ることができます。まぁ様々とは言っても、例のごとく方向性は決まっていますが。あとノイズも多い。

 

 

そんな具合ですので、リツイートばかりの人は結局誰にも興味を持たれず、最終的に『リツイートばかり流してきてうるせえな。TL汚すな』と嫌われたり、ミュートされたり、気味悪がられてリムーブされるのが関の山です。慢性的なリツイート連打で嫌われることはあっても、決して好かれることなどありません。

 

それに考えてもみてください。『この人めっちゃ面白いツイート横流してくるから好き♡』とはならないじゃないですか。だから結局

 

  • ウザい
  • 怖い
  • 興味ない

 

止まりです。

 

リツイートばかりしている人は自己主張こそ弱いものの、『フォロワーに面白いものを見せたい』という親切心や、多少の承認欲求ありきでリツイートしているのかもしれませんが、本人が思っている以上に良く思われていない、あるいは何とも思われていない可能性が高いです。これ以上は何も言わないので後は好きにしてください。

 

 

私はリツイートをしない

私はほとんどリツイートをせず、また必要性を感じたものしかリツイートしません。私がリツイートばかりする人を反面教師とし、そして戒めとしているからです。

 

私はネット放火魔の投稿にも加担しませんし、怒りを煽るようなプロパガンダにも乗りません。また善意らしき拡散希望も、デマかどうかを確かめてからリツイートします。それらのリスクをよく分かっているつもりだからです。

 

『うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい』という西村博之氏の箴言の通り、デマを判別できない───判別するだけのリテラシーを持ち合わせていない人は、たとえそのバズポストが善意的な内容として目に映ろうとも、下手に拡散へ加担しない方がお利口だと思います。

 

ところで、リツイートによってのみ意思表示する人に提言したいのですが、言いたいことがあるならリツイートで他人の言葉を借りて間接的に意思表示するのではなく、自分の言葉で語りましょう。それができないなら黙っているべきです。

 

 

話が長くなりましたが、総括して、これからはリツイートの使用にいっそう慎重になるべきです。私の主張をあなたが肯定的に捉えたらならきっとそうするはずだ。そしてリツイートの危険性を周囲に説いてほしい。リツイートがいかに危ないものであるかを。

 

別に使わない方が良いとまでは言いません。でもみんなもう少し考えて使うようになるべきだとは思います。Twitterの平和のために、ね。

 

*1:そもそも好かれようと思っていない可能性が高いものの、わざわざ具体的なアクションを起こしているあたり何らかの意図はある