ラカトシュのリサーチプログラム理論

ラカトシュのリサーチプログラム理論

 

少し調べればわかることを訊ねる人に対し、『調べればわかることをいちいち聞くな』『ググレカス(ggrks)』と手厳しいスタンスをとる人は少なくない。ある意味、これが数年前までのインターネットの通過儀礼だったと私は記憶していて、カテゴリとしては『半年ROMれ』や『嘘を嘘と見抜く云々』に近い。

 

正直に言えば、私は初歩的な質問をする人を内心で虚仮にしていた。本当にトンチキかリテラシーが低いのだとばかり考えていた。なにせ、手元のスマホの検索欄に打ち込めば瞬時に答えが得られることさえいちいち質問するのだから、調べるという発想すら持たない甘やかされた人間なのだとばかり思っていた。いつも周囲から手取り足取り教えてもらえる環境にいたんだろう、と。

 

しかし、最近になってようやく理解したことがある。彼らの本当の目的はコミュニケーションにある場合が多く、つまりは質問をその手段としているということで、端的に言えば社会的グルーミング(毛づくろい)だ。

 

ここで政治的に正しくない内容をこぼしてしまえば、この手の人は女性に多い。その理由として、まず女性は男性のような目的脳ではなく共感脳に偏っており、したがってグルーミングを好みやすく、得てして女性は(男性と比較して)会話することを目的とするため、あくまで会話の導入として疑問形を採用していると考えるのが妥当だ。場合によっては、すでに理解していることをとぼけて訊ねることもあるだろう。まるでソクラテスの空とぼけだ。ギリシャ産のシーライオニングおじさん・ソクラテス。

 

これは一般論として話すが、『女性から相談や質問を受けた男性がクソ真面目な真摯対応でまくし立てた際、引き気味に歯切れの悪い微妙な反応をされてしまった』といったエピソードがよく転がっているわけだが、アスペじゃないならこれ以上は言わなくてもわかるはず。

 

 

また進化心理学的にも、女性はわざと手のかかることをして男性を試そうとする。自分へリソースを注ぐオス(GOOD DAD)であるかを見極めようとしているのだ。

 

なぜ女は面倒くさいことを男に要求するのか?

 

それは「この男は面倒臭いことを面倒臭がらずに付き合ってくれるか?」を検証する事で愛情の深さが測れるからだ。

 

ヒトには《愛を感じていると非効率な行為を面倒に感じなくなる》性質があり、このリトマス紙を利用して、愛の真偽を調べるよう女は進化した。

 

引用:https://twitter.com/selfcomestomine/status/1363803948331634695

 

たびたび話題になる "理解のある彼くん" を女性が求めるのも、おそらくはそうした心理作用に起因しているのだろう。

 

👩『いつもワガママばかり...私って面倒くさい女でしょ😢』

👨‍🦰『ぼく、そんな君が好きなんだ!』

👩(キュン♡)

 

メンヘラをはじめとする "かまって系" なんかは、自分をどれくらい気にかけてくれるかという尺度で相手を量り、またそれによって承認欲求を満たしている。

 

これは私の世代でよく見られた光景として、LINEのタイムライン等で『まぢ無理。。。』といったようなことを女性が書き込み、そこに男性らが『どしたん? 話聞こうか?』と押し寄せていた。進化心理学のフォースと社会構造の息吹を感じる。

 

どしたん? 話聞こうか?


 

そして上記の男性陣の中に、普段はさも女性に興味無さげに振る舞っている知人の姿を認めたとき、私はこう思った。

 

『けんすけ、お前もか』

 

 

思い返せば、私が男女の著しい非対称性を考えるようになったのは、おおよそそのあたりだった気がする。

 

リアルでは可視化しづらいが、ソーシャルネットワークではしばしば一人の女性に複数の男性がアプローチをかけ、そして女性がふるい落とすという就活のごとき営為が日々繰り返されている。

 

そのことについて "研究" したいあまりトチ狂ってしまった当時の私は、(クラブ内の悪ふざけ半分で)あるソーシャルネットワーク上でいわゆるネカマ行為に及んだ。私は弱冠二十歳の化粧品販売員に化けた。そして理解した。

 

そうか、これが女性の世界観か。これが女性の "体験" か。観測者次第で世界の見え方は大きく異なるらしい。私は数多の狼とサピエンスをその目に見た。

 

送られてくるアプローチの数々。程度に差はあれど、どれもこれもヤリ目だった。異性経験の乏しい女性なら判別できないであろう遠回しな男もいれば、露骨に会おうとしてくる男もいたり、またオフ目的ではない男からはセクハラや自撮り画像の欲求があった。そして中には、ムスコの画像が送られてきたことまであった。もっとひどいものでは───あまり書きすぎると規約違反でBANされそうだから、今はこのあたりにセーブしておく。

 

なるほど、これが性的資本と配偶市場のパワーバランスの実態、そして本音か。

 

私はこの一枚の縮図から、社会の多くの成り立ちを "理解" した。ネカマ行為を通じてアカシックレコードの片鱗に触れたのだ。

 

ここでひとつ確かなことを言う。まったく恐れずに言う。性欲こそがこの社会を形作っている。

 

そして多くの者が性欲により人生を成功へと導き、あるいは性欲により身を滅ぼす。結局のところ、ハサミとスケベとスマートフォンは使いようなのである。