仮託政治カードバトル

仮託政治カードバトル

 

反出生主義は元来アカデミックで倫理的に高度な学問だと勝手に思い込んでいる私だけど、なにやらこの悪いインターネット(重言)では悪用されているらしい。

 

というのも、反出生主義は生の苦痛にスポットを当てた上で、倫理的視点から出生を否定する試みであるにもかかわらず、昨今のネットに住まう自称反出生主義者(学者でも何でもない)は、単に性交渉や出産、ならびに配偶を愚弄するものばかりになってしまった。いかに相手を陳腐化するかに腐心している。

 

具体的には

 

『権力や暴力にモノを言わせ、性欲の向くまま女性をペットのように飼いならし、子種を放出する男性はご種人様(シードマン=種男)』と呼称し、また支配者たる男性に従順な女性を "飯炊きオ〇ホ" と命名するなどしている。ヘイトスピーチスレスレだ。

 

飯炊きオ〇ホ『おかえりなさいませ、ご種人様♡』

 

ご種人様『ビュルル💦』

 

 

要するに、配偶に恵まれた人に対するルサンチマンの隠れ蓑として反出生主義が持ち出されており、例えば男性憎悪者(ミサンドリスト)がフェミを自称し始めたのと同じような恰好となる。

 

大義名分も無しにセックスや結婚、出産に石を投げていたら、周囲から『ブスの醜い嫉妬だ』と看破されてしまう。だからそこで反出生主義の看板を掲げ、単なる私情を政治的な批判的主張という体で出力する。アカデミックかつ崇高な歴史あるイデオロギーのベールで以って、自分の醜い感情を偽装し、訴求力を損なわずに相手へぶつけようとする試みと言えよう。

 

上記は、加害欲求にウズウズしている人が、正義の名のもとに落ち度のある他人をボコして発散する光景と何ら変わらない。俗に言われる "正義マン" も結局のところ、正義の御旗で私的な断罪を正当化しただけの暴力的人間である。彼らは悪という餌もといサンドバッグが転がってくるのを、今か今かと待ちわびている。

 

このように、己のエゴをいかに偽装し正当化してみせるかというのが、令和時代の政治ゲームだ。記憶に新しいところで言えば、BLMを謳いつつ略奪やリンチしている人のように、流行りの崇高な主張に乗じて火事場泥棒してしまえ。差別反対の名目なら破壊行為すら許される。

 

自分の薄汚いエゴや本懐を、スケールのデカいイデオロギーに仮託して美化正当化。名刺だけは一丁前だが、その中身はとんでもない俗物だ。これが今のムーブメントということで、みんなも自分のエゴを擬態できるイデオロギーを探そう。

 

 

万人による自分のための政治政治

懐古厨のごとく過去を美化するつもりはないが、とりわけスマホが普及してからのインターネットはそんな連中が増えたように感じる。

 

万人の政治的主張───コメンテーターでも政治家でも学者でもない一般人がスマホという拡声器を得たことでプロパガンダを可能としたこの時代、この10年、誰もが己のエゴやアイデンティティをイデオロギーへ仮託し、活動し、コミュニティを作り、やがて対立するイデオロギーが各所で衝突し、そしてもたらされるは社会の分断。アメリカの惨状を見ればそれがよくわかる。

 

一方、中国は多様性も自由も認めないことから、世界一の大国でありながらも分断も混乱も招いていない。ディストピアの強みは内乱が起きない点だ。自由でないからこそ保たれる秩序もある。そんな中国をよそに、自由を標榜するアメリカは同じく自由によって滅びる。Make America Great Again.

 

 

さぁ、手前の望みを政治思想に乗せ、滅びをもたらす政治カードバトルに参加しよう...!!