パクりブロガーへのささやかな報復【商用ブロガーの闇】

パクりブロガーへのささやかな報復【アフィカスの闇】

 

【あらすじ】

岡山の県北にあるゴッサムシティ。ポンコツブロガーである因幡ことinner_verseは、愛するブログ記事から日々平凡なPVを得ていた。

 

ある日、留守中の空き巣被害に見舞われた因幡は知らぬ間にブログ記事をパクられ、ブログPVに軽傷を負う。間もなく犯人を特定する因幡であったが、確実に有罪にできるほどの証拠はなく、フェミニストのごとく『涙が止まらない😭』と、ひとり情に訴えるほかなかった。

 

(完全なる報復 から)

 

 

Law Abiding Citizen

Law Abiding Citizen

 

数年前の話をする。

 

当時の私は今と同様にブログを書いていた。ただ一つ違うのは、今以上にPVの稼ぎ方を理解しておらず、それゆえPVの数割を(検索需要の隙間を縫って)たまたま当てた一部の記事に依存している点だった。*1

 

そしてある時、私のブログのPVが突如下落した。

 

当初は『グーグルがアリゴリズムを変えて検索順位でも落ちたかな』と思っていた私であったが、目を凝らして見ると、PVの稼ぎ頭を担っている記事のアクセスのみが減っているではないか。

 

不思議に思った私は、その記事の検索クエリを一通り検索して調べてみた。

 

するとどうだろう、私のブログをパクったとしか思えない記事が、私より上位に表示されている光景を目の当たりにした。私のブログPVはこいつに吸われていた、と気が付くのにそう時間はかからなかった。

 

その記事は見出しも内容も結論も私のものと同じ。ただ、丸コピにならないよう順番を入れ替えたり言い回しを変えたりはしていたものの、私の記事を見てパクったことは明らかだった。他にパクり元がいないようなニッチなネタだったということもある。

 

この盤面、他の銭ゲバブロガーだったら、著作権云々で諭吉を請求しに───ついでに記事のネタを求めてコンタクトを取るだろう。きっと金は幾らか取れるはずだ。たかが場末のブログ記事だろうと、パクりは歴とした犯罪なのだから。

 

しかし、その記事は先ほども言ったように丸コピではなかったから、相手が言い逃れに徹すれば面倒なことになるどころか、こちらに『言いがかりだ、このマザー〇ァッカー』と仲間を引き連れつつ逆ギレ一転攻勢を仕掛けられた日にはたまったものではないし、後に引けず訴訟に発展するなど望むところではない。

 

端的に言えば面倒くさかった。客観的な証拠が無い以上、とぼけられて変な空気になってもダルい。だから私はそのブロガーに何も言わなかった。

 

パクり記事に負ける私が悪いのだ、他人が取り扱っても違和感の無いネタしか出せない自分が悪いのだ、と自分自身に言い聞かせる他なかった。

 

さて、ここで言い訳をひとつ。相手のブロガーのパクり記事が私より上位に表示された要因として、相手のブログの運営歴が私より圧倒的に長く、それゆえドメインパワーが高かったというのがある。つまり相手の記事はグーグルに優遇された忖度状態だったため、私の記事より内容が薄いにもかかわらず上位に表示される結果となっていた。

 

ドメインパワーの害悪性とはまさにこの点。

 

グーグルアルゴリズムは未だ不完全であるため、記事の価値(検索順位)を決定する際、テキストの内容以外に『誰が言ったか / どこのメディアが出したか』を重要な加点要素としている。これは『実績あるライターの方が情報価値や精度が高いだろう』という価値観の表れである。

 

ところが、たとえばnote.comのような巨大ドメインは、そのドメインを持つという理由だけで同一人物と見做され、そして等しく優遇されてしまうため、利用者がメチャクチャな内容を書いても比較的容易に上位表示させることができ、そしてこうしたケースを検索汚染につながると問題視する人がザラにいる。無料ブログのサブドメインも同様だ。

 

実績の無い人間へ高いドメインパワーを貸与できるこの現状が、検索結果にお粗末な記事を並べ立てる要因となっている。

 

むろん私の記事も極めてお粗末とは言え、私の記事はドメインパワーの低さ(出来立て独自ドメイン)に由来して冷遇されており、ゆえに検索汚染に加担しているとは思っていない。そもそも私の記事は容易に上位表示されてもらえないのだ。

 

先月サービスを畳んだことで知られる【Naverまとめ】が、長らく検索汚染として問題視されていた理由も先ほど述べたそれと同様、利用者がそのドメインパワーに肖り、内容や信ぴょう性がおざなりでも容易に上位表示を可能とする点にあり、だからこそリテラシーの高いネット民に煙たがられていた。そもそも引用が主体だったというのもあるだろう。

 

 

話が逸れてしまったが、ともかく私の記事はドメインパワーの高いブロガーにパクられて無力化されてしまった。イオンに圧倒される商店街の気持ちが少し分かった気がする。

 

 

ささやかな報復

あれからしばらく経ったが、事あるごとに安達政子のごとく『末代までの恨みィィィィ』を持ち出す私は、あの件を忘れてなどいなかった。末代こわれる。*2

 

"鼠壁を忘る壁鼠を忘れず"

"恨み骨髄に徹す"

 

そりゃそうだ。根に持たなかったらやられ損のまま。キリスト教徒でもあるまいし、自分に損害与えた人間を許せるはずはない。半沢直樹なら倍返しで忽ち壁のシミだぞ。

 

あの屈辱、到底忘れられるはずはない。食べ物とPVと小茂田浜の恨みは恐ろしいのだ。

 

だからやってやった。静かなる報復をやってやった。

 

私はヤツの例の記事を再び同じネタで抜き返した。もちろんパクり返すなどしたわけではなく、私が過去出した内容に幾つかSEO要素を付け足しただけだ。あくどいことは何もしていない。

 

ヤツの記事は今2位に陥落し、私の記事が1位になっている。非道なパクりで奪われたPVは悉く返してもらう。

 

相手の当該記事のPVはそれ以来減ったことだろうが、繰り返すように相手のドメインパワーは高いから、他の記事からいくらでもPVは回収できるわけで、そう考えると相手は私の報復など歯牙にもかけないだろう。数百ある記事のうち、ただ一つのアクセスが減っただけだ。おそらく気が付いてすらいない。

 

だが問題はそれじゃない。私は相手に向けて小石以下の砂粒を投げつけたに過ぎないわけだが、相手に与えるダメージの大小など関係なく、目指すべき私の中でのささやかな報復は達成された。ミッションコンプリート。習わし・武勇・誉れは取り返した。

 

ふと私は、倍返しとして何かパクり返してやろうかと思ったものの、そこまでやるのは流石に底意地が悪いからやめてやることにした。そもそも同類にはなりたくない。

 

 

ところで、相手が私のニッチな記事をパクった主観的事実を考えると、おそらくは他にも多数余罪があるのだろう。他のブログからも記事をパクっているに違いないし、漁れば証拠はおのずと挙がってくるはずだ。あれだけ記事出しておいてパクってないわけがない。ああいうのは涼しい顔して犯行を重ねているものだ。

 

善人の皮を被った恐ろしいワルめ。

 

バレなきゃいいだろう、参考にしているだけだからいいだろうと高を括って、他のブログから記事をパクるコソ泥。固有名詞のそれではなく文字通りのコピーライター。コピー忍者のカ〇シ。しかもそれで日銭を稼いでる。

 

所謂 "アフィカス" などと呼ばれているのはこういう連中だ。嫌儲民が生まれる理由には、この手の行為に対する忌避感もあるのだろう。

 

アフィカスにカテゴライズされるような商用(収益化)ブロガーは、門外漢の分野でさえ、他のメディアの内容を継ぎはぎしたキマイラコンテンツをお得意のSEOで上位表示させたり*3、今回のように他のブログの内容を再凝固させて自分のモノとして売り出したり、自己啓発本から引っ張ってきたとしか思えない精神論を突如語り始めたりなど、PVおよび収益を稼ぐために色々策を弄しているわけだが、そのニオイを嗅ぎ取れる人の目からは極めて薄っぺらい存在にしか映らない。

 

なにしろ借り物ばかりで本人の受け売りがまるでないからだ。自己紹介は飽きるほどしているようだが、お前にはお前らしさがまるでない。インフルエンサーのノウハウをひたすら模倣したかのような既視感。『ブログを毎日更新した結果~』みたいな記事なんてママン(1750歳)の顔より見た。

 

あーもうこのへんにしておこう。

 

 

今回ヤツを疑った私は、怪しい記事を一つ一つを調べ、パクり元を特定しつつまとめて証拠付き出して地に落としてやろうかと思ったりもしたが、そもそもそこまで相手に興味ない上にカスったら恥ずかしいから関与しないことにした。

 

それに私が倒すべき真の敵とは、連中のような悪党ではなく───

 

(手記はここで途切れている)

 

*1:そもそも好きなことを気ままに書いているだけだった

*2:政子は『我が一族の仇!! ウワア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッ!!!』だが

*3:実際は自分が知らないことを知識として売り出している