反出生主義者がフェミニズムを推進すべき理由

反出生主義者がフェミニズムを推進すべき理由

 

  • 『産まれたくなかった』
  • 『子供を産むべきではない』
  • 『人間は生まれない方が幸せである』
  • 『人間は子孫を残さず緩やかに絶滅すべきだ』
  • 『人間のエゴで他人を作るなんて恐るべきことだ』
  • 『産んでなんて頼んでないのに人は同意なく産まされる』

 

上記のように、出生に否定的な主張・スタンスを取る人を反出生主義者(アンチナタリスト)と言い、この対極に位置する『産めや増やせや』の民を出生(強産)主義者をナタリストと言います。

 

※強産主義というのは公称ではなく、反出生側が侮蔑を込めて命名したものです

 

かのブッダは反出生主義的な主張を口にしていたらしく、『人生と輪廻は苦であり、にもかかわらず子を産み落とすことはうんたらかんたら』みたいなことを言っていたようです。教養無いので詳細は知りませんがね。

 

 

この反出生主義者のアイデンティティや動機は様々見られ、例えば

 

  • 厭世主義者(世の中は悲惨だから、すべての人間は生まれない方がマシ)
  • 障害持ち
  • 悪性の遺伝要因持ち
  • 貧困
  • 造形が悪い
  • ルサンチマン(自分が生殖に失敗したから他人にも押し付けたい / 幸せな家庭持ちが許せない)

 

上記のようなケースが多く、こうした人が『子供を産むべきではない』と暗黒啓蒙している光景を目の当たりにします。回りくどいの抜きで言ってしまうと、反出生は境遇的に不幸そうな人が多い印象あります。

 

中には学術的かつ高尚な道徳的観点から反出生を説く人物もいるものの、そんなものはアカデミズムを齧ったようなごく一部のガチ勢の話であり、大抵の人はものすごく恣意的です。

 

したがって、他の人は聞く耳を持ちません。学者やオーソリティならともかく、どこの馬の骨とも知らない相手から『産むな』と言われたところで、相手にする理由がない上に、そもそも反出生などという奇怪な概念を知らないがために、未知のものとして一層カルトじみて映るからです。ついでに言えば、反出生は圧倒的マイノリティ。大抵のマジョリティがマイノリティの言葉に耳を傾けるはずはない。歴史と社会がそれを証明している。

 

現状の社会において、いくら少子化の途上であるとは言え、子を授かることは古来より続くマジョリティムービングであり、経済や社会にも貢献できるどころか周囲からも賞賛および祝福される圧倒的大正義ということで、ここに異論を投げかける社会的余地などほぼ皆無であり、これに異を唱える反出生主義とは、マジョリティの主観から見れば退廃を望む邪教徒の世迷言でしかありません。結局は無粋な啓蒙なのです。

 

無論、例えば悪性遺伝持ちの社会的弱者が、『悪性遺伝持ちの自分が子供を作ったら辛い目に遭わせてしまうだろう。だから私は悲劇を繰り返さないために産まない』と、己の中で意思を確固たるものにする限りにおいては本人の自由ですが、稀に、産めない自分の境遇に耐えきれず、鬱屈とした不満をルサンチマンへと変貌させ、『~~~だからお前らも産むな』と健康な他人に押し付けてしまう人が現れてしまい、周囲から顰蹙を買うなどしてしまいます。霊の如く道連れにしようとしているわけですね。

 

何の思想であれ、押し付けがましいやり方で受容されることはありませんし、『子が可哀想だからお前ら子を産むな。このエゴ野郎』と言われて耳を貸す人など誰もいないでしょう。

 

では、『子を生ませたくない───悲劇の誕生を繰り返させたくない』とする反出生主義者は 、世の中に何ら影響を及ぼすことなく、内輪の教義として力無く消えて行くほかないのでしょうか。その願いや如何に。

 

 

フェミニズムが反出生主義者を救う

膾炙に手をこまねいている反出生主義者の方に朗報です。他人に押し付けることなく、ダイレクトな反出生メソッド以外で、間接的に人間誕生の悲劇を低減できる画期的な方法があります。

 

ここで登場するのが、21世紀の地球で爆発的な躍進を遂げたフェミニズムです。そう、日本でもお馴染みとなったフェミニズム。晶子...貴女と戦いたかった...。

 

では、なぜフェミニズムで出生を減らすことができるのか、そのメカニズムを超シンプルに解説します。

 

サルだとギリギリわからない反出生メソッド

フェミニズムを手厚くプッシュする

女性の高学歴化および社会進出が進む

男性の労働者の一部が女性に置き換わり始める

男女の給与が均一化していく → 社会の仕組みが変わっても本能的に女性はハイパガミーを手放せず、同格以下の男性とは結婚しない → 大抵の社会人は独身になる

女性にとって結婚や子育てはマストではなくなる / 女性は子を産むべきだとする社会的抑圧が弱まる

社会に子供が産み落とされなくなる

ミッションコンプリート☆

 

例えば、韓国なんかはもともと女卑だったようですが、昨今急進的にフェミニズム(+メガリア)が台頭した結果、見事に少子化が進んだようです。嘘だと思う方は『フェミニズム 韓国 少子化』などと検索してみてください。韓国のフェミニズムは類を見ないほどに "ラディカル" で、出産ボイコットなど色々やってますね。

 

別のケースとしては、福祉が厚いフィンランドも少子化していますから、一般的に考えられている『社会が子持ちを補助すれば子供が増える』という説は正しくない可能性が高いです。

 

日本の場合、貧困より先にそもそも男女のマッチングの減少が要因に挙げられているため、以下はあくまで推測ですが、子育て支援しまくっても出生数はV字回復しないと思いますね。日本に必要だったのはお見合いに替わる文化だったというオチです。

 

我々が考えがちな『ネットによってマッチングが増加しているから、総括的に出会い自体は増えている』と考えるのは誤りで、純粋な出会いを求めてマッチング活動しているのは一部ですし、大抵はお金や肉体関係のためにマッチングしています。

 

また、あまり良くない話をさせていただくと、昨今の若い女性はマッチングアプリ上で釣り合わないアルファ男性と楽しんだ経験、および自己肯定感を手放せず、以前より高望みになっているとも言われています。聞く話では、上昇志向の強い東京でそれが顕著なようです。

 

いずれにしても、女性の社会的立場および待遇が向上した社会では子供が生まれないというだけの話で、面倒くさいので引用こそしませんがエビデンスもあります。

 

だからこそ、反出生主義者はこれを強烈に推し進めるべきなのです。反出生主義はフェミニズムと一蓮托生すべき。

 

ついでにフェミニズムは独身の増加を推進できますので、独身に劣等感を感じている方にもおすすめですし、ひいては独身をマジョリティサイドへ、片や既婚をマイノリティへと追いやる実現可能性が十二分にあるので、ゆくゆくは『へー、お前結婚してるのか! 変わってるなぁ!』という、現在とは対照的な言葉が現実に見られることもあり得るでしょう。ルサンチマンモリモリ嫉妬民にも美味しい話です。フェミニズムは疑似的な独身プロパガンダたり得る。

 

 

ということで、ルサンチマン由来の反出生主義者の方は『~~~という理由で子供を生まないべきだ』などとお為ごかしたことを主張するのではなく、今すぐフェミニズムへと鞍替えし、女性の人権を訴えつつ社会の内側から減産の芽を育んでいくべきでしょう。フェミニズムは間接的な反出生です。

 

こちらの方が直接的に反出生のロジックを説くよりも、現実的かつ実践的かつ効果的なことは疑いようがありません。明らかにバリューが高い。

 

たしかに、このメソッドでは反出生の思想を拡大および共有することはできないものの、出産を減らすという当初の目的自体は達成できます。手段を選ばない人はやりましょう。

 

 

反出生主義はフェミニズムと一部親和性が高い

ここだけの話...というわけではありませんが、実は反出生主義とフェミニズムには共通点があって、大雑把に言えば、配偶ないし生殖に失敗したことで生じたルサンチマンをイデオロギーに仮託した人物が一定数いるという点です。あまり言い過ぎるとポリコレ的にちょっとマズいかもしれませんね、これは。

 

もちろん全員がそうであるとは誰も言ってません。内部に一部そうした人物が混じっているというだけの話です。

 

なのでまぁ、ルサンチマン由来の方の場合、反出生主義からフェミニズムへのスイッチは非常に容易であると思われます。同一のエネルギーソースを使用できますからね。

 

ちなみに、フェミニズムの中には "ナタフェミ(ナタリズム+フェミニスト)" と呼ばれる育児フェミニストが存在していて、このナタフェミと反出生フェミは真逆のベクトルで折り合いが極めて悪いので、両者で内ゲバを展開することがあったりなかったり。健闘をお祈りします。

 

 

反出生主義者ってどこで見られるの?

『見たことねーぞ』と、おそらくほとんどの人がそう思ったことでしょう。私もインターネットを人並みにやっていなかったら同じことを思ったはずです。

 

反出生主義者のようなマイノリティを確認できる場所といったら、同じテーマで徒党を組みやすいSNSや巨大掲示板ですね。探せばけっこういます。特にSNSでは、一人見つけたらフォロー欄を確認してみてください。芋づる式に確認できます。

 

マイノリティは数が少なくリアルで繋がりにくい分、ネット上では一か所に集中して集まるという性質があります。そしてマジョリティはどこにでもいます。どこにでもいるからどこにもいない。

 

確固たる目的をもたない精神は自分を失う。なぜなら、よく言われるように、どこにでもいるということはどこにもいないということだから

 

───ミシェル・ド・モンテーニュ 『エセー』 岩波文庫版

 

 

来たる代理母問題

主にエリート女性が産まなくなって久しいこのご時世、昨今は代理母ビジネスという概念が社会に進出し、妊娠・出産という過程をスキップして子供を手に入れたいとする女性が貧困層の女性に金を積んで産んでもらうという手法が考案されたり、また結婚せずして子供を望む女性が精子バンクの冷凍精子でエリート遺伝子の子を授かるようになったりと、出生のメソッドも時代とともに大分変化してきています。

 

あるいは、いずれは試験管ベイビーのように、母体なくして子が誕生する日が来るかもしれません。クローンもあるよ!

 

その暁には、反出生指向で行われるフェミニズムの意義も水泡に帰すとは思いますが、少なくとも今現在効果的であることに変わりはありません。最強イデオロギーであるフェミニズムに恭順せよ。ポリコレ並みに強いから心強いですよ。

 

 

さて、話が脱線しそうなので終わります。お疲れ様でした。お前がフェミニストになるんだよ...!!