政治闘争と高齢化へ向かうTwitterに祝福あらんことを

 

こんにちは。因幡めぐる物置です。

 

今回の内容は『懐古厨』や『老害』呼ばわりされかねないものではありますが、私が以前から強く思っていたことですので、顰蹙を買うことを承知でこの度は駄弁らせていただきます。ちなみに老害である筆者の私は20代前半です。小学生の頃からネット漬けでした🥺

 

 

アーリーアダプターで構成されていた初期のTwitter

政治闘争と高齢化へ向かうTwitterに祝福あらんことを

 

私の体験と記憶...というより、古くからTwitterを利用している他ユーザーの意見も含めて考えると、サービス開始から数年間の、まだ一般に広く普及していなかった頃のTwitterは、ネットに強いタイプの人やニッチな人たち───具体的には、ビジネスに携わっている成人男性や技術者、あるいはギーク的な若者で主に構成されていたと思います。

 

そう、当時のTwitterはいわゆる "アーリーアダプター" が多数を占めていたと言えるでしょう。(時期が早いのだからそれはそう)

 

イノベーター理論の用語。新たに現れた革新的商品やサービスなどを比較的早い段階で採用・受容する人々。イノベーター理論の五つの顧客層のうち,イノベーター(革新的採用者)の次に受容する人々。常識的な価値観をもつ一方,新しい価値観や様式にも敏感だとされる。早期採用者。初期採用者。初期少数採用者。

 

引用:アーリーアダプターの意味や定義 Weblio辞書

 

当時はガラケー全盛期、ないしガラケーからスマホへの過渡期であり、世間ではパソコンの利用はおろか、まともに(ガラケーゆえに)インターネットを利用したことがない人がそれなりに多かったことから、ネットに疎い人たちがTwitterにやってくることはまずあり得なかったのです。それゆえに、Twitterはわりかしニッチな人たちのプラットフォームと言えました。

 

今と比べると圧倒的に小さな世界だったあの頃のTwitterのメイン層は、首都圏に住む20~40代の男性で、新しいWebサービス好きな人たち、いわゆる“Webに先進的な人”たちだった。大人が相互監視しながら荒れない雰囲気を作りつつ、有名人に対しては、寄ってたかって優しくしていた。あの頃のTwitterには、内輪のサロン的な雰囲気があったように思う。

 

引用:Twitterがいつの間にか変わっていた | インターネット | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

 

ところが、スマホの普及とともにインターネットの敷居は格段に下がり、従来ではネットに触れる機会の少なかったパリピ系の体育会系なナウいヤングや、デジタル機器に弱いお母さんお父さん世代までもがインターネットへと足を踏み入れることとなり、またSNS時代としてのSNSが世間的に喧伝されていたことから、Twitterにも多くの "一般人" がなだれ込んできました。そしてTwitterは、普通の、一般的なネットコミュニティへと変貌を遂げました。

 

ネットで有名な『コミュニティの一生』で言うところの2番目がこのフェイズと言えるでしょう。

 

【コミュニティの一生】

 

面白い人が面白いことをする

面白いから凡人が集まってくる

住み着いた凡人が居場所を守るために主張し始める

面白い人が見切りをつけて居なくなる

残った凡人が面白くないことをする

面白くないので皆居なくなる 

 

 

サイバーカスケードとコミュニティの固着 

サイバーカスケードとコミュニティの固着

 

かつてはある程度似たような人たちで構成されていたTwitterですが、先ほども述べた通り、一般的なコミュニティサービスと化した同所ではデパートのように子供からお年寄りまでもが、そして陽キャから陰キャまでもが、ひいては共産主義者からサタニストまでもが入り乱れ、混沌の様相を呈しました。

 

そこで人々は、好ましくない人を避けつつ心地の良い仲間で囲ったコミュニティ(クラスタなどと呼ばれている)を形成し、似たような同士たちでコロニー定住生活を始めます。

 

そうした空間では、しばしば "サイバーカスケード" と呼ばれる現象が発生します。エコーチャンバーなどと呼ばれることもあるアレです。

 

《cascadeは、階段状に水が流れ落ちる滝の意》インターネット上の世論形成における現象の一。特定のサイトや掲示板などでの意見交換では、ある事柄への賛否いずれかの論が急激に多数を占め、先鋭化する傾向をもつというもの。

 

引用:サイバーカスケードとは - コトバンク

 

仲間内で気持ちの良い意見だけを交換し合い、不快な真実や存在から目を背け続けて価値観が歪んでいくのがサイバーカスケードです。

 

かくして、Twitterの各所では、過激な思想を有するコミュニティが醸成されてしまいました。こうなるともう、かつての2ch(思想的な各掲示板)と性質は大差ありません。一般的に見ておかしいと思われる意見でさえ確信的に、そして社会的・政治的なニュートラルとして感じられるようになります。

 

このサイバーカスケードに関しては、当事者の理性が必要なだけ発達していない限り、防ぐことは難しいと言えるでしょう。心地よさ重視のエビデンス度外視でTwitterをやっていると、遅かれ早かれ人はおかしな方向に先鋭化してしまいます。

 

イヤな意見をシャットアウトする機能の実装

最近では特定のリプライを非表示にする機能が実装されたり、聞く限りではもうじきリプライ禁止設定が可能となるそうで、こうした機能は自分の不都合な真実から目を背ける方向に悪用され、同所でのサイバーカスケードがより一層強烈なものとなる恐れがあったり、また時代病であるデマがデマとして正されなくなる危険性もあります。

 

いくらユーザーの快感に寄与する機能とは言え、個人的にはなんだかなぁと思いますね。

 

 

モラル警察の取り締まりと炎上

モラル警察の取り締まりと炎上

 

Twitterへユーザーがなだれ込んできた当初は、まだコミュニティも固着化しておらず、くわえてネットに疎い人が多かったことから、ネットの作法やマナーおよび順法精神が人々の意識にインストールされていませんでした。その当時はまだ、無断転載と著作権の意識も、誹謗中傷やヘイトスピーチの意識も無かったのです。

 

ところが、先述の通り、やがて似たもの同士でのコミュニティが醸成され、またネットやサービス上での生活に慣れてきたことから、徐々にインターネットでのタブーが認知・共有され始め、そうして規範意識が強まった結果としてより燃えやすく・燃やしやすくなりました。特にTwitterではリツイートという他者ポストの持ち出し機能がある分、余計に炎上しやすかったりします。(ちなみに開発者はリツイート機能の実装を後悔しているそうです)

 

クリス・ウェザレルは10年前、開発者としてTwitterのリツイートボタンを作った。彼は今、自分の仕事を後悔しているという。

 

「弾をこめた銃を4歳児に持たせてしまったのかもしれない」。自身が生み出したツールを使った「暴徒」を最初にTwitter上で目にしたときの思いを、ウェザレルはそう回想する。「自分たちがしたのはつまりそういうことだったんだと思います」

 

引用:リツイート機能の生みの親、後悔を語る - BuzzFeed

 

ネット社会規範のインストールによって、不謹慎な言動やイリーガルな行為であったり、あるいは自コミュニティにとって不都合な発言がとりわけ槍玉に挙げられて炎上したりだとか、日本人の大好きな同調圧力が実生活の延長線上であるTwitterでも作用し、端的に言ってギスギスした場となり始めました。

 

今となってはトレンド機能がただの炎上レーダーとなり果てていたり、また些細な発言でさえ『差別だ!』と炎上したり、軽いブラックジョーク程度でもバッシングを浴びてしまいます。不謹慎狩りなどもその類であると言えます。そのように、たとえ誰も損害を受けるような発言でなかった(思想の自由の範囲内)としても、『私たちが不快なものは存在するべきでない』などという屁理屈で以って、お気持ち自警団から凸られてしまいます。

 

そうして、かねてよりTwitterで過激な発言をしていた人たちは、炎上したりファンネル攻撃で凍結されるなどして鍵垢に籠っての隠居余生を送ったり、あるいはTwitterから去っていくことさえあります。

 

侮辱・名誉棄損と批判の違いがわからない人

こんなケースもあります。誤って法律を解釈した人が、他所から批判されただけで『名誉棄損で訴えるぞ』と脅したり(いわゆるスラップ訴訟)などで、もはや自由で風通しの良い風土ではなくなってしまいました。見ている限りは、未だに批判と侮辱の区別が付いていない有名人がおられます。

 

現在のネットは過去と比較しても謂れの無い誹謗中傷を咎めやすくはなりましたが、だからといって単に(自分にとって)不愉快なだけの批判を封殺しても良い理由にはなりません。力のある人物が裁判を盾に相手のポストを取り下げようとするなど、到底許されることではないと思います。

 

※裁判の勝ち負けはともかく、訴えられること自体がそもそものダメージであるため

 

 

自他ともに認めるところとなった現Twitterの異様

最近はTwitterの某ユーザーが自嘲気味に『今のここは往年の2ch以上の掃き溜めだ』などと漏らしたポストがバズったり、あろうことか普段はネットのスラムのように語られるあの5chから『あそこはおかしい』と恐れられたり(?)と、徐々に徐々にネガティブな印象を抱く場所へと変貌を遂げているようです。

 

『昔はこんなんじゃなかった』『今のTwitterは変わってしまった』とする懐古厨的な発言をしているのは、何も私だけではありません。というより、結構な人がうすうす同じことを感じてはいると思います。

 

 

Twitterの行く末は高齢化と先鋭化

以下は論拠に乏しい個人的な予想になりますが、このままTwitter内での先鋭化が続いていくと考えた場合、平和に過ごしたいと願う一般的なユーザーは闘争や炎上を恐れて鍵垢に籠ったり、あるいはInstagramをはじめとする他サービスへと移っていくでしょう。

 

すると、Twitterに残留していく上澄みたちの濃度は徐々に徐々に濃くなっていき、圧縮・濃縮され、結果的にTwitterはとりわけ政治色の強い場所になることが予想されます。

 

今でさえフェミニズムの炎上や政治の話でごった返しているあの場所のアクがより濃くなるのですから、健やかなる人たちが望む楽しい話や幸せの共有は困難を極めると思われますし、いずれは人をニコニコさせるほのぼのしたトレンドやバズり投稿も徐々に見かけなくなっていき、イデオロギーと差別に関わる対立でごった返すことになるでしょう。

 

また、そうしたユーザーばかりがコミュニティ(サービス上)に居座ることを考えた場合、新規ユーザーが誕生することもなく、年々いたずらにTwitterの平均年齢があがっていき、端的に言って老人会化すると思います。あのmixiも高齢化した後に過疎が極まって終わりましたからね。

 

【Twitter - 高齢化の流れ】
  1. Twitter内の政治色や対立が強まり、ほのぼのとした空気は消え、居心地が悪くなる
  2. 若い人や普通の人やフットワークの軽い人は他所へと移住する。オタク系と政治系の成人ばかりが残る
  3. 成熟期が過ぎ、衰退期を迎えたTwitterに新しいユーザーはやって来ない
  4. 残ったおじさんおばさんたちが無限にサイバーカスケードを繰り返しつつ日々衝突する
  5. 平均年齢が年々上昇し、結果としてTwitterは実日本社会同様の高齢化社会となる
  6. そして誰もいなくなった

 

私が思い描くシナリオはそんな感じです。はたして何年後になるかはわかりませんがね。

 

 

しかしサービスを問わずいずれはそうなる

しかしサービスを問わずいずれはそうなる

 

Twitterは間違いなく高齢化するでしょう。しかしながら、これはTwitterに限った話ではなく、いかなるコミュニティサービスであってもこの通りです。

 

若い人はフットワークが軽いので少し雲行きが怪しくなったら次へ移りますが、加齢とともに適応力が落ちた人はなかなか次の居住先を探す気は起きず、多少閑散としていようが自分にとって居心地の良いホームに腰を据えようとし、かくしてサービスは利用者の減少と高齢化を迎えてその生涯を終えます。

 

まさに諸行無常、栄枯盛衰ですね。

 

 

さて、今後のTwitterに幸&神のご加護あれと願いつつ、このあたりで終いとさせていただきます。